「蒸製玉緑茶」
普段使いにぴったり在来種茶
良いお茶が育つのに適した地は大きな河川の流域で、豊かな降雨量と中茶の温度差があり霧が発生しやすく、肥沃で水はけのよい土壌。熊本県川辺川流域にある相良村は、まさにそんなところです。
そこで古くから栽培されてきた在来種のお茶で作った「蒸製玉緑茶」は、くりくり縮れた茶葉の形から「ぐり茶」とも呼ばれています。
玉緑茶はまろやかな味に仕上がる製法です。在来種のやや渋みと苦味のある本来の味を生かしつつ、深みがあり、バランスのよい味のおいしいお茶になっています。
葉を多めに使っていれます。さっぱりとしたさわやかな後口が、料理にもお菓子にもよく合って普段使いにぴったり。ただ生産量が少ないのがちょっと残念。ファンは大勢います。もっとどんどん作ってほしいなと願っています。
(週刊朝日 04年5月28日「とりよせ便」 だんはるこ執筆 より)
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